「AI-OCR」で手書き領収書も効率よく申請!電帳法対応とともにインボイス制度における免税事業者の「経過措置」にも簡単対応。
株式会社tracks
tracksは、福岡・糸島に拠点を構え、地元で獲れたジビエの加工や販売、飲食店の運営、イベントなどを通して山の自然と人々の営みを次世代に伝えたいと願い、日々活動をしている。狩猟文化を継承し「山とともに生きる」ことを大切に、安心・安全で美味しいジビエを提供することで、持続可能な社会にも貢献。
社名:株式会社tracks
代表者:代表取締役 江口 政継
社員数:8名
設立:2012年12月
本社:福岡県糸島市二丈片山1-1
事業内容
ジビエ販売業、ジビエ食肉処理業
導入前の課題と導入に至る経緯
tracksは、「現代の食卓にジビエの恵みを。」をコンセプトに、若手猟師の育成も行いながら失われつつある狩猟文化を継承し、緑豊かな里山を守っている。人と動物がともに生きるくらしの循環を再構築することで山と人を繋ぎ、命の循環を担っている。
同社は、枚数の多い手書き領収書の立替精算の効率化と、電帳法およびインボイス制度への対応を目的として、2024年5月に「経費BANK」を導入。導入後は、「領収書AI-OCR」により申請者の労力軽減と電帳法対応だけでなく、免税事業者の仕入税額控除経過措置などインボイス制度への対応も実現し、業務プロセスを大きく効率化できたという。
導入の背景や決め手、導入後の効果などについて取締役 コンソーシアム事業局長 相内 啓靖氏に伺った。
導入前の
課題
導入後の
効果
「経費BANK」の導入前は、経費精算業務においてどのような課題がありましたか?
相内氏
当社では、備品などの消耗品や交通費精算だけでなく、社員が猟師さんから現金でジビエを買い取った代金の立替精算が多いのですが、これまではExcelのフォーマットに入力・印刷したものと、領収書原本を貼付した紙を一緒に提出してもらっていました。すべて紙のため、申請にも確認にも非常に時間がかかります。また、申請書には勘定科目を入れて提出してもらうのですが、間違いも多く、その修正は書類を受け取って経理処理をする私がすべて一人で対処していたため、後続の会計処理に影響することもありました。
猟師さんが発行する領収書は多い月で100枚以上になりますが、ほぼ手書きなので記載内容がわかりにくいものもあり、また一度にまとめて提出されると金額相違や勘定科目の修正などといった作業が集中し、大きな負担になっていました。こうした手書き領収書を元に経費申請する手間や、立替精算の労力を軽減したい、また電帳法・インボイス制度にも対応したいという思いから、経費精算システムの検討を始めました。
導入効果について
「経費BANK」導入によって課題は解決しましたか?
相内氏
まず申請者である社員は、手書きの領収書をスマホで撮影するだけでAI-OCRによって金額や名前、日付などが読み込まれ、すぐに立替経費の申請が上げられるようになったので、面倒なExcelフォーマットへの入力や勘定科目の記載がなくなり、非常に喜ばれました。人が目で見て判別できないようなものも、「領収書AI-OCR」はきちんと読み込んでくれますし、何より受け取った領収書を溜め込まず、こまめに申請が上がってくるようになったので、業務の平準化が図れました。金額等の入力ミスもなくなり、処理する私も負荷が分散され助かっています。
結果的に「まず紙が届かないと何も処理できない」という“待ち”の状況が改善され、確認もデジタルデータで即時にできるようになったので経理DXの効果を実感しています。
取締役 コンソーシアム事業局長 相内氏
また「経費BANK」は電帳法にも標準対応しているので、手書きの領収書もAI-OCRで読み取ったらすべて破棄でき、原本管理の手間やコストも削減できました。加えて「請求書AI-OCR」のオプション機能も合わせて使っているので、受け取った請求書のインボイス制度・電帳法対応も同時に実現できました。
インボイス制度対応については、これまでは領収書を1枚ずつ丁寧に見て、適格請求書か否かの判別をした後、仕入税額控除の対象でないものは個別に処理していたため、非常に労力がかかっていました。「経費BANK」は、AI-OCRで読み取ると自動で国税庁のデータベースと突合し、「適格請求書」でないものには注意マークが出るので、そのマークが出たものだけを見ればよくなり、生産性が上がりました。猟師さんはほぼ免税事業者なので、買取代金の領収書は、仕入税額控除の対象外になるのですが、「経費BANK」なら「経過措置80%対象」などプルダウンで選ぶだけで簡単に正しい税額処理ができるので、助かっています。
「経費BANK」導入を検討中の企業様に向けて、おすすめポイントやメッセージをお願いします。
相内氏
当社は弥生会計を使っているのですが、アナログで手間のかかる経費精算の課題を解決し、同時に法対応もできたらいいなと思い、弥生と連携している「経費BANK」を導入したのですが、思った以上の効果を実感しています。紙ベースの時は仮に内容が間違っていても、こちらで確認して手作業で修正するしかなかったのですが、「経費BANK」を使うようになり間違った申請は「差戻し」することで、会社としてきちんと「申請→承認→支払」のフローも確立することができました。
実際に使ってみて、AI-OCR機能が本当に便利で、電帳法やインボイス制度にもしっかり対応できましたし、何より少ないID数で月額費用が安く、スモールスタートができるというのは小規模事業者にとって大きなメリットだと思います。
※掲載している情報は取材当時のものです。
シンプル・スピーディーな経費精算を
まずはお気軽にお問い合わせください