2024.09.27
経理業務の中で、大きな割合を占めているのが「経費精算」です。本コラムでは、経費精算の対象となる費用や、具体的な流れについて解説します。よくある課題と解決策についてもご紹介しますので、経理業務の効率化に向けてぜひ参考にしてください。
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目次
そもそも経費とは、企業が事業を行ううえで必要な費用を指します。具体的には、営業活動にかかる交通費や接待費、オフィスの維持管理費、従業員の出張費、仕入れに関する費用などが含まれます。
経費精算とは、主に従業員が立て替えた経費を、後日会社から払い戻すことを指します。交通費や交際費など従業員が一時的に立て替えて負担した経費について、領収書やレシートを提出して経費申請することで、かかった費用が会社から従業員に払い戻されます。この一連の流れが「経費精算」です。
経費の対象となる費用は、事業や業務に直接関連するものに限られます。具体的には以下のような費用が挙げられます。
交通費 | 営業活動などで移動が発生した場合にかかる費用です。例えば、電車やバス、タクシーを利用した際の費用がこれに該当します。公共交通機関を利用した場合は、領収書やICカードの利用明細などをもとに精算します。 |
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接待交際費 | 取引先との会食や贈答品などに使用した費用です。主に取引先との関係強化を目的としたものが該当します。 |
消耗品費 | オフィス用品や文房具などの消耗品の購入費用です。例えば、プリンターのインクやコピー用紙などの購入費用が該当します。 |
通信費 | 社内外の連絡や情報収集にかかる費用です。業務に必要な電話代やインターネットなどの費用が該当します。 |
上記の他にも、家賃や人件費など、事業を行ううえで必要な費用は経費として認められます。
一方で、個人的な支出や、会社の事業と無関係な費用は経費として認められません。例えば、家族との食事代やプライベートの旅行費用、私物の購入費用などは、経費の対象外です。また、法人税など事業の所得に対する税金は、経費にはなりません。
企業側は経費精算のルールをしっかりと定めて、用途の把握や領収書の確認などを行いましょう。
経費を計上する際には、会計上で適切な勘定科目に分類する必要があります。よく使われる勘定科目をいくつかご紹介します。
勘定科目は、利用している会計システムに基づいて分類されるため、企業によって若干の違いがあります。また、金額によって勘定科目が異なるケースもあるため、注意が必要です。
経費精算には、あらかじめ従業員に金銭を支給する「仮払経費精算」と、一時的に従業員が費用を立て替える「立替経費精算」があります。
仮払経費精算は、発生する予定の経費を事前に申請してもらい、あらかじめ従業員に仮払金を支給する方法です。出張などで経費が高額になる場合によく使われており、従業員の自費負担を軽減できるメリットがあります。
仮払金を現金で支給する場合は、支給時や戻入時に金銭出納帳へ記入する必要があります。小口現金の管理も発生するため、経理担当者にとっては業務負担が大きい経費精算方法とも言えるでしょう。
立替経費精算は、費用を従業員が一時的に自費で支払い、後から経費として申請・精算する方法です。実際にかかった金額をもとに精算されるため、実費精算とも呼ばれます。
経費精算書にはいくつかの種類があり、用途ごとに書類フォーマットを分けている企業がほとんどです。以下に代表的なものを紹介します。
交通費精算書 | 業務に関連した交通費を精算する際に使用します。交通費精算書には、電車・バスなどの利用区間や運賃、利用日などを記入します。 |
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出張旅費精算書 | 出張にかかる費用を精算する際に使用します。新幹線などの交通費や宿泊費、食事代などが含まれます。出張旅費精算書には、出張先や出発日・帰着日、各費用の内訳などを記入します。 |
立替経費精算書 | 備品の購入などのために従業員が一時的に費用を立て替え、後日精算する場合に使用します。立替経費精算書には、実際に支払った日付や金額、使用目的などを記入します。 |
経費精算書は、費用の透明性を保つためにも、利用日や用途を正確に把握できる書式にすることが重要です。必要な項目の例をご紹介します。
日付や金額、支払先は、領収書やレシートの内容と一致している必要があります。経費精算書のフォーマットやルールを統一しておくことで、従業員の記入漏れやミスを防ぐことができるでしょう。
中小企業では、ExcelやWordで作成した経費精算書フォーマットを使って、紙で経費申請・精算を行っているケースが多く見られます。紙を使った経費精算は、もっとも手軽に始められる方法の1つですが、以下のような課題点・デメリットがあります。
このように、紙を使ったアナログな経費精算はミスが起こりやすく、経理担当者や従業員に大きな負担がかかります。経理担当者は、スムーズに経費精算が行えるようにしっかりとルールを作り、従業員に周知徹底していくことが重要な課題と言えるでしょう。
経費精算における書類の紛失や転記ミスなどの課題は、システムを活用することで解決することができます。経費精算システムの導入で、以下のようなメリットが得られます。
このように、経費精算システムを導入することで、さまざまな経費精算の課題を解決できます。経理担当者も経費を申請する従業員も、本来の業務に集中できる時間が増え、企業全体の生産性向上につながるでしょう。
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「経費BANK」の特長をいくつかご紹介しますので、経費精算を効率化したい方はぜひ参考にしてください。
本コラムでは、経費精算の基本から具体的な業務フロー、そして経費精算の課題と解決策について解説しました。
経費精算は、正しい会計処理のために必要不可欠なものです。経費の申請から承認、経理処理までをミスなくスムーズに行うために、「経費BANK」のような経費精算システムをうまく活用して、業務フローを効率化しましょう。
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